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    孤高の奇人? / デヴィッド・リンチ展 at 渋谷ヒカリエ

    日記

    entry_img_233.jpg

    基本情報

    開催期間 2012年6月27日~7月23日
    会場 渋谷ヒカリエ 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
    動画 リンチが日本に向けて作った美術展のプロモーション動画です。筆舌に尽くしがたい不思議さと面白さのある動画ですのでご覧ください。

    動画を見る

    感想

    もう終了してしまったが、渋谷ヒカリエで開催しているデビット・リンチ展に行った。リトグラフ10点、水彩12点を中心とした彼の最新作の計22点が今回来日した。ワンスペースの小規模な展示会であったが、驚くべき事に入場料は無料だったので、ひっそりと開催されていた。

    絵を見た感じ正直最初はよくわからなかった。いや、今でもよくわからない。でも、それが多分正しい感じ方なんだろうなと思う。なぜなら、リンチ展の作品はいわゆるシュルレアリスムアートなので意味とか意識とか理性では捉えられないものを志向しているはずだからだ。

    ただ、このままわからないと開き直り続けるのも高慢な態度なのかもしれないと思ったので、しらみつぶしにリンチの映画を観ることにした。そう、それまでリンチの映画を一本も観ていなかったんだ!

    彼の映画はほぼアート映画だが、よくわからない生物が出て来たり、ホラーチックな演出もあって、そこで単純に惹きつけられる事もあるので、ストーリーを理解出来ない事のストレスは案外少なかったりする。

    そして、映画をみた感じと、彼の絵の世界観は間違い無く一致していて、長年に渡るこの揺るぎない一貫性はスゴイなと思った。特にブルーベルベット、マルホランド・ドライブ、インランド・エンパイアあたりはリンチの絵画をみて抱いたイメージとかなり重なっていて、初見で観ると何の事だかわからない事だらけだったが、町山さんの解説やブログ等の解説を読んでガッテン出来た。(以下に参考になったリンクあり)

    それにしてもリンチはなぜ夢や無意識というテーマに執着し続けられるのか不思議で仕方がない。 なぜこういった世界観のみを好きで居続けられるのかがホントに不思議だ。 夢や無意識や狂気というのは一時的な趣向としてなら芸術家の通過点には必ずありそうなテーマだけど、リンチのように生涯続けて自分の作品の中にぶち込んでいるというのは稀有な事だと思う。アート映画作家というのはそういうものなのだろうか?商業的にも名は広まっているわけだから、少しぐらい「わかりやすさ」に迎合してもいいだろうに。この変わらないで居られる感覚がちょっと普通じゃないのかもしれない。 いや異常なんだと思う。

    david_02.jpg david_04.jpg

    そして例に洩れず今回の絵画展の絵の色調もとにかく暗い。なので描いている物のテーマや題材も実際はどうなのかは別としてとても暗く感じる。 また、リンチは自分の絵画に対して今回こんな事を言っている。

    絵のこととなると、私が本当に美しいと思うのは暗いものの方だ。 私の絵はすべて有機的で暴力に満ちたコメディだ。暴力的に制作され、プリミティブで剥き出しなものでなければならない。

    どういう文脈でこの言葉を言ったのかはわからないが、要約すると「絵に関しては、映画と違って、ストーリーなんていらないから好き勝手やってるんだよ!」ていう事だと思う。違うか…

    個人的にこの言葉の中で重要なのはリンチが暗いものを美しいと思っているという点ではないかな。 おそらくリンチは「暗いもの」を哲学的な解釈や後天的な感性として美しいと思っているのではなく、生理的な感覚として美しいと思っているんじゃないかなと思う。だとすれば、リンチがどういう感情で暗い絵や映画を創っているのかが何となくわかるような気がする。つまり、一般的には暗いと言われる題材を、美しい女性やもしくは色鮮やかな花畑を描くのと同じテンションで描いているかもしれないということだ。こんな事はリンチに直接聞かないとわからない事だけど、美しいと感じるものの尺度にもこれほどのダイバーシティがあるのかぁと肩が凝る思いがする。

    「観測者によって違う世界が見えている」

    相対性理論の説明に使われるようなフレーズだが、まさにリンチが見ている世界というのは私にとっては別世界だった。

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    momorex said:

    ぷっつんさん、こんにちは

    お邪魔いたします。

    記事に掲載されている3枚の絵を見て、まず感じたのは「案外おとなしいな」と。
    でもよくよく見ていくと、あのリンチ映画作品に突然登場する、本編にあまり関係のないとも
    思われる突飛なイメージの人や物が思い出されました。
    あぁ~これがリンチさんの頭の中なのかな、と一人納得。
    ネットで探して色つきの絵もちらりと見ましたが、まさしくですね。
    何かに集中しているときに急に沸き立つイメージ、という感じなのでしょうか。

    東京いいなー、と思う今日この頃です。
    ぷっつん said:

    ≫momorexさん

    3枚の絵はリンチ展の中でも最もキャッチーな絵なのでネットに公開したんだと思います。
    確かにこの3点ちょっと可愛いですもんね笑

    マルホランドドライブとインランドエンパイアでは映したい物を取り合えず撮りまくってから、最後に映画として完結できるように物語をあとづけしていったそうです。だからリンチの場合、映画とは対照的に絵画というのはアイデアをそのままの形で生かす事が出来る表現なんでしょうね。

    東京砂漠の砂塵が目に染みる今日この頃です。
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