えんためのぼやき

スポンサーサイト

スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
同じカテゴリ内の記事

    ビートたけし 絵描き小僧展に行った

    日記

    絵描き小僧展

    基本情報

    開催期間
    2012年4月13日~9月2日 
    会場
    東京オペラシティ アートギャラリー
    主催
    フジテレビジョン、カルティエ現代美術財団、東京オペラシティ文化財団
    特別協賛
    日本生命保険相互会社

    感想

    北野たけしの絵描き小僧展に行った。

    個性的な作品がたくさんあったが、個人的に最も面白かったのは、ヘッドホンごしに音を聞きながらイメージしたものをメモ用紙に描いて、壁に貼っていくという観客参加型のワンコーナーだ。 ヘッドホンから流れてくる音はボタンを押す事によって流れ、それぞれが人物・現代音楽・風景に関連した3種類の音で自分で選ぶ事が出来るものだった。

    最初は音楽を聞き何を描こうかと頭で考えていくとペンが一向に動かなかったが、何も考えずに直感で描いてしまえ、と思い切って描いていくと、意外にも支離滅裂なものになるのではなく、いわゆる抽象画の様な「これはアートかもしれない」と思わせる絵が出来た。これによって自分の美術的感性の自尊心がギリギリ保たれたのでホッとした。

    描く客体やテーマを決めてから描くのではなく、取り敢えず抱いたイメージ、例えば線形だとか、四角形だとか、丸だとか、そういった抽象的なイメージをまず描いていった後に、形なり、意味なりを後付けしていき、なんとなく自己完結できる作品になる。このプロセスがいわゆるアートの意味を理解するために必要な原点なのかもしれないなと思ったりした。

    takeshi1.jpg takeshi.jpg

    子供の描く絵に対して、どんなに下手くそでも嫌悪感を持たないのは、そこに深い意味なんてないと思わせてくれるからだと思う。一方で抽象画や前衛的な絵画に対して「どこがアートなの?」と怪訝な目を向けてしまうのはその作品に深い意味がきっとあるのだろうと思いつつも、全く理解できないことからくる欲求不満があるからなんじゃないかなと。そんな欲求不満を引き起こすようなアート作品がアートと言われるのがそもそもおかしいと言うのは簡単だけど、自分の捉え方を改めてみて、アートに対する新しい観念をゲットするのも面白いと思う。

    そして、各々にとって新たな視座を手に入れるための方法論として、音を聴いてそのイメージを絵に描いてみるという取組はとても効果的だなと思った。この事によってアート作品の成り立ちを自分のものとして経験し、アートをより身近な創造物として捉える事ができるようになると思う。 そんな事を考えて行って、やっとたけしがこの個展で伝えたい事である以下のコメントに納得できた。

    この個展を通して、アートっていう言葉に、もっと別の意味をもたらせたらいいなと思う。アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい、気軽なものであるべきだと思う。

    アートって意味や題名から逆算してその作品を捉えていくととても解りにくい。そこが理解できないから「アートはよくわからないねー」と思ってしまうのだと思う。 でも、自分も製作者の視点になってみて、作品の意味をゼロベースから探したりすると、意外にも「こんなものだろうね」と軽く納得できる捉え方が出来るものかもしれない。それがたけしの言うアートが本来持つ気軽さなんだろうなと個人的には実感できた。

    そして、この個展では高次な意味からアート作品が出来ているのではなく、ほんの些細で気軽な動機からアートが出来あがっているという事を容易に理解できるような、そんな個展だったと思う。面白いのはたけしの個展を観終わった後に同時開催の「難波田龍起・舟越保武 精神の軌跡」展で難波田龍起の抽象画を観てみると、「あれ、意外に見どころあるな」と上から目線に見入ってしまった。これまでなら抽象画なんて意味がわからないとスルーしていたかもしれないのに。もしかしたらこれがたけし展の効能なのかもしれない。

    たけしの作品を観に行くというよりも、既存のアートとのカウンターパートになるようなたけし作品を通して、新しいアートの捉え方を獲得しに行こうっ!という心持ちで行くと誰にとっても非常に実りの多い個展になると思う。 興味があったら是非行ってみてください。

    スポンサーサイト
     
    同じカテゴリ内の記事

    trackback


    コメントの投稿

    Secret

    kitaco said:

    No title

    連投でこちらにも~^^
    先日こちらの記事にお邪魔して、行きたいー!と思ったのですけれど、秋田に来たのは鶴太郎展でした(ノ∀`)
    ぷっつんさんの言われるように、たけしさんの効能ってありますよね。
    すごくわかります。敷居を低くしてくれるといいますか。
    アウトレイジ新作、かなり楽しみにしているところです。
    ぷっつん said:

    ≫kitacoさん

    鶴太郎展も充分面白そうですけどね笑

    たけしの場合「これがアートだっ!」っていう押し売りを自分から否定しているので、
    とっつきやすいですね!

    同じくアウトレイジ楽しみです。
    Recent Entry

    ジャンル別検索

    Menu

    おすすめタグ別カテゴリ

    Response
    Comments<>+-
    Trackback <> + -
    Link
    おすすめブログ!!
    映画情報サイト
    ブログリンク集
    BlogTool
    • にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ
    • にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。