えんためのぼやき

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    ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

    ドキュメンタリー

    entry_img_228.jpg
    基本情報
    監督
    ウケ・ホーヘンダイク
    公開
    2010年
    あらすじ
    オランダ・アムステルダム美術館の改修工事の模様を、工事関係者約400人への取材を交え、4年以上かけて捉えたドキュメンタリー。'04年に始まった改修工事は、地元サイクリスト協会の猛反対でとん挫。理想に燃える館長、こだわりの強い学芸員たち、彼らに振り回されるスペイン人建築家たち。それぞれの主張が絡み合い、改修計画は難航していく。

    予告編を見る

    感想

    これはドキュメンタリーならではの面白さが少しだけ堪能できる記録映画です。 2004年に改築工事をすることが決定し、2007年にようやく行政の認可を得て、着工が始まると思われたアムステルダム国立美術館。

    剛腕 小○代表にも似たオーラを持つ館長、建築デザインコンペで選ばれた建築家チーム、美術品を愛してやまない学芸員達、そして美術館の中心に据えられている自転車通路の利便性を何としても尊守したいサイクリスト協会。この4者がこのドキュメンタリーの主要な当事者としてまぁまぁ聴きごたえのある不協和音を奏でます笑

    端的に言えば、このドキュメンタリーは館長や建築家たちの情熱が時間と共に削がれていく過程を眺めるだけのものなのですが、各々の情熱パラメータが次第に冷温停止していく様子が手に取るように解ります。

    この問題の本質はおそらく、館長の能力不足であったり、建築家達のプライドであったり、木を見て森を見ない住民達の頑固な姿勢など各々の意識の問題に収斂されると思われるのですが、不謹慎な事にそんな可哀そうな様子が傍観者としてはちょっと面白いんですね、いやホントにほんのちょっとだけ面白いんです。

    で、映像の途中途中で出てくる管理人の人がこのドキュメンタリーの本質を一人で体現してるような気がするわけです。 解体工事は終わってはいるものの、一向に施行のめどが立たないので廃墟と化している美術館を一人で管理するレオ、そんな空虚な空間を管理する彼のまなざしの中に、建設的ではない議論を続けて時間を浪費する人々の姿が映しこまれて、物事が前に進まないという事の空悲しさがフィルムを通して身にしみてくるような気がするんです。たぶん監督さんも同じような事を思って彼を映画の中に登場させたのだと思います。

    もしこのプロジェクトの様子を平安時代の歌人が見ていたら、きっと切ない随筆文が出来あがった事でしょう。 そんな憐れんでよいのやら面白がってよいのやら、よくわからないドキュメンタリーですが、この作品を観た後にGoogleさんが提供しているArt Projectでこの美術館をストリートビューのように覗いてみると、美術品達の偉大な存在感に少しほっとする事が出来ます。

    amsterdam4.jpg amsterdam5.jpg

    この美術館には人間の秩序だった知性は無くとも、過去の素晴らしい美術作品の蓄積があるじゃないか!と少し強引にこの美術館の良いところを再発見する事が出来るんです。(ちなみに、今現在も美術館は完成していないので、Googleで公開されているのは暫定的にアムステルダム美術館の厳選400点を展示している小規模のフィリップス棟というところです)

    美術館の良さを再発見するというこの新たな感覚は、やはりこのドキュメンタリーによってもたらされた新たな視点です。その点でこのアムステルダム国立美術館は今後の美術館史に歴史を残す唯一の場なのではないかと思います。ぜひとも完成後には訪れてみたいものです!

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