えんためのぼやき

バグダッド・カフェ 完全版 / これぞ発掘良品だね!

感動できる洋画

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基本情報
出演
マリアンネ・ゼーゲブレヒト 、CCH・パウンダー、ジャック・パランス、クリスティーネ・カウフマン、モニカ・カローン
監督・脚本
パーシー・アドロン
公開
1987年
あらすじ
ドイツはミュンヘン郊外、ローゼンハイムからの旅行者ジャスミンは、アメリカ旅行中に夫と喧嘩をし車を降りてしまう。彼女は重いトランクを提げて歩き続け、モハーヴェ砂漠の中にあるさびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド「バグダッド・カフェ」にやっとの思いでたどり着く。いつも不機嫌な女主人のブレンダ他、変わり者ばかりが集う「バグダッド・カフェ」。いつも気だるいムードが漂う中、ジャスミンが現れてから皆の心は癒されはじめる。あの不機嫌なブレンダさえも。そして二人はいつしか離れがたい思いに結ばれていくのだが……。

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感想

ずっと観たいと思っていた映画、ようやく観れました。TSUTAYAの発掘良品カテゴリに入り、大量入荷してくれたおかげです。決定してくれた担当者の方ありがとうございます。とても尊いことをしてくれました。

この映画を観て名作映画とはこのことか、と心に刻まれました。筆舌に尽くしがたいような感覚的な映画ですが、あえてこの映画の素晴らしさを語るとすれば、この映画は登場人物、小道具、音楽、土地などのすべてが意味性を持ち、とても象徴的であるにもかかわらず、それが記号化していません。それぞれが映像のイメージの中に溶け込んで、映画的なフレーバーを漂わせているんです。この絶妙の表現のおかげで、体の隅々にまでこの映画の作品性が沁み渡り、露天風呂につかったような心地良さとのぼせた感覚をもたらしてくれます。

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空間の孤独感を際立たせる砂漠、何かがフェードアウトしていくような黄昏の時を演出する砂漠、そして、そんな砂漠にこそ生まれる人々の交流の地であるバグダッドカフェ。

そこではピアノの音色と、軽快な音楽と、楽しいマジックと、一瞬の時々を描写する絵画に興じる人々の平和な営みが主人公の女性をきっかけに生まれます。

こうやって人間はどんな場所であっても、人々の交流の中に生活の実感と人生の幸福を感じて行くのだよなと思い知り、 しかし、一方で交流の中から生まれる楽しい営みも黄昏の時の一興でしかないのかもしれないという切なさも感じます。楽しい営みは永遠に継続していきはしないんだという事を誰もが胸の内に抱きながら生きていかなければならない、このわずかばかりの切なさがこの映画の深みを出している一因なのかなと感じます。

そして何より自分も辺境のオアシスに居場所を作るなんて事をしてみたいなと思いました。 孤立した土地で孤立した人間同士が新たな交流のコミュニティを作っていくのってそうとうエキサイティングな経験でしょうね。

あゝ、書いてる内にどんどんこの映画が好きになっていく。脳の視覚野に一生に一本だけ映画のフィルムを焼き付けて良いなら、この映画でおそらく後悔する事はないだろうと思う。 ホントに良い映画だった。ありがとうTSUTAYA発掘良品!

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momorex said:

こんにちは

この映画、随分前に観てすごく気に入っていたことをぷっつんさんのおかげで思い出しました。
ドイツのおばさんの怖い顔と、砂漠、心に染み渡るような音楽が独特の雰囲気を持っているんですよね。
(曲は‘Calling You’でしたっけ?)

私、ごついおばさん女優によく目がいくんですが(GLEEの教師とか、ピクニックatハンギング・ロックの校長とか)、この映画が原因だと今分かりました。
ありがとうございます、ぷっつんさん。
久しぶりに観てみよう。
しげちゃん said:

こんばんは

久し振りです。

この映画は最高!みんなに観て欲しいですね。
ぷっつん said:

momorexさん

そうですか、この映画が染み込んでいましたか。
まさにそういう映画ですよね。

あと他にもごついおばさん女優の作品でカテゴライズ
してみたら面白そうな作品がまとまりそうですね!
ぷっつん said:

しげちゃんさん

お久しぶりです。
また一段と素敵なブログにリニューアルされましたね。

この映画の主人公ジャスミンのようにまた戻って来てくれると思っていました。
バグダッドカフェのようなしげちゃんブログが常にウェブ上にある事に意味があると思います。
またよろしくお願いします。
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