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    ちいさな哲学者たち

    ドキュメンタリー

    entry_img_220.jpg
    基本情報
    出演
    ジャック・プレヴェール幼稚園のかわいい園児たち、奮闘する先生たち、応援する親たち
    監督
    ジャン=ピエール・ポッツィ, ピエール・バルジエ
    公開
    2011年
    あらすじ
    世界初の試みとしてフランスの幼稚園で行われた授業“哲学のアトリエ”に、2年間にわたって密着したドキュメンタリー。若い女性教師と、人種も民族もさまざまな3~4歳の子供たちが、試行錯誤を重ねながら心を通わせ成長していく姿が感動的。また、多様化する現代における教育のあり方についても深く考えさせられる。

    予告編を見る

    感想

    心の渇きを癒してくれるドキュメンタリーでした。フランスの幼稚園児達が可愛い過ぎる。そして、子供達の哲学の授業にすがすがしさを感じた。楽しみつつ、でも懸命に言葉を探して、自分の頭を働かせている様子がとても新鮮な感情を思い起こさせてくれた。

    子供達の成長を見守る親の気持ち。生徒達を一人の人間として立派に育て上げたいという教育者の気持ち。 この二つの凄く似ているけど、少しベクトルの違うような気持ちを追体験出来たような気がする。

    両者ともに子供の事を愛しているのだと思うけど、やはり親は自分の体の一部のように、大事に大事に子供に接しようとしていて、そういう親の感情を子供も察知しているから、唯一無二の親子観が作られていくのだろうなと思う。一方で先生たちは一人の人間として子供と接しているのが印象的だった。

    親と先生の役割の違いなんて考えるまでもなさそうだけど、その役割が混同されている事が教育現場ではたくさんあると思う。そこの現場レベルでの不統一が教育を巡る様々な問題の発端なんじゃないかなと思った。

    この両者の立場の違いと微妙な役割の違いをしっかりと認識して、各々が子供に対して接する事が出来た時、教育の価値はより高まるんじゃないかなと思うのですが、いかがなものか。

    で、その両者の微妙な役割の違いを認識できる取組として、幼児期における哲学の授業って最適なんじゃないかな?とこのドキュメンタリー観て感じました。

    ちいさな哲学者たち1

    哲学っていうのは、目の前にあるモノを徹底的に考える事であり、さらには目には見えない観念をも徹底的に考える事です。考え込んで初めて、人間は自分が何も知らない事を知ります。それが「無知の知」です。幼い子供にとっては無知という大海原が目の前に広がるようなワクワクな体験なはずです。そこで一緒に海を渡るためのイカダを作っていくのが親の役割で、水先案内人になるのが先生なんじゃないかなと思います。

    哲学の授業を通して、子供たちは自分が何も知らない事を知って、じゃあ誰に教えを請うかというとやっぱり自分の親です。しかも哲学の話題は専門知識は必要では無く、先に人生を歩んできた大人なら基本的には子供の疑問に答えられたり、ヒントを与える事が出来ると思います。そして、子供は学校に行き、先生に対して仕入れたてほやほやの知識や言葉を使いながら自分の考えをぶつけてみて、更なる無知を手に入れたり、思考の壁にぶつかってくるわけです。

    この一連の流れが子供の成長にとってももちろん、親と先生の役割の認識にとっても凄く意味のある事じゃないかなと思います。

    「幼稚園児に哲学の授業!?」なんて奇をてらった問題としてでなく、親・子供・先生の三位一体の改革の一端として非常に観る価値のあるドキュメンタリーでした。とりあえず老若男女問わずみんなで哲学しよう!フィロソフィろう!

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    空夢 said:

    ぷっつんさん、こんばんは**

    予告編を拝見しただけでも
    子供達がどんどん〝考える事〟に積極的になって
    行く様子が伺えます。

    とても羨ましい試みですね。
    でも、子供達の疑問に答えたり、ヒントを与える先生は
    大変ですね。
    ちょっと大げさに言うと、生きる方法や生きる方向性にも
    関わるような話題にも触れるかも知れませんし
    そうなれば、親達からの信頼がかなりなければ、なかなか
    任せてもらえないかと思います。
    それに、子供達の将来の思想にこの授業は大いに影響を与える
    ようにも思えます。

    きっと、この“哲学のアトリエ”は
    こうしたいろんな問題を乗り越えて親と先生の信頼関係のもとに
    続けてこれたのでしょうね。

    ところで、この子達、きっとお家でも親達に質問をぶつけてますよね。
    なんか大変そう・・・(笑
    ぷっつん said:

    空夢さん、こんにちは

    空夢さん、コメントありがとうございます。

    この取り組みの大前提として先生と親の信頼は欠かせないものだと思います。

    でもやはりフランスには日本では考えられないような民族的多様性があって、その中に政治的、経済的な問題が複雑に絡み合っています。たぶん、ほとんどのフランス人がこの多様性を受け入れなければ、フランスがどんどん息苦しくなるじゃないだろうかという危機感を持っているんです。

    そんな危機感の中で、フランス人は「危機に対処できるのは物事を誠実に"考えられる"人間なんだ」と願っているんだと思います。その願いを叶えるための一端として哲学の授業はとても意味があると、親達も先生達も信じているのだと思います。その意識が互いの信頼関係構築の最初にあったのではないかなという気がします。

    この授業を受けた子供たちが、あらゆる思想を受け入れて考える事が出来る"誠実さ"を手に入れられるんじゃないかなと思わせてくれる作品でした。
    単純に子供たちの発言に凄い驚かされるような事もありますし、フランスの社会的問題についても考えさせられるので、空夢さん是非ご覧ください。

    >>この子達、きっとお家でも親達に質問をぶつけてますよね。

    はい、バンバンぶつけてました笑。
    でもそれ以上に親たちは子供の成長がうれしそうでしたよ
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