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    ウォーキング・デッド ~ゾンビがいる日常の先へ~

    ドラマ

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    基本情報
    出演
    アンドリュー・リンカーン、ジョン・バーンサル、サラ・ウェイン・キャリーズ
    監督
    フランク・ダラボン
    ドラマ公開
    2010年
    あらすじ
    ジョージア州の郊外にて保安官をしているリックは、逃走犯追跡中に犯人の発砲した銃弾に倒れ、瀕死の状態に陥ってしまう。無事意識を取り戻すのだが、都市は既に壊滅、“ウォーカー”と呼ばれる死人が徘徊する黙示録的な世界を目の当たりにする。妻と息子が行方不明であると知ったリックは、アトランタに軍の避難所があり、CDCと呼ばれる疾病対策センターが問題解決にあたっていることを偶然出会ったモーガン親子から聞き、アトランタへ向かうのだが、そこは既にウォーカーによって占拠された後だった…。

    予告編を見る

    感想

    「ショーシャンクの空」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督と「ターミネーター」「エイリアン」のプロデューサーが作ったゾンビドラマっていうタレコミだけで盲信的に『面白いに違いない』と思ってしまうのは浅はかでしょうか? でも多くの人にとってこれは期待をかけるに値するタレコミなはずですよね! ということでさっそく全6話のシーズン1を観てみました。

    観た感想としてはずばりこのドラマは多くの時間と多くのレンタル料を投資するに値する作品です。特に映画好きはハマるはず。なぜなら語れるだけの深さがあるからです。作家性のあるゾンビドラマを観るという新たな境地にいざなってくれます。

    ある程度予想はしていたのだけれど、この作品の体裁は全く『ドラマ的』ではありません。つまり徹底的に合理化しようと思えばカットされるだろうと思われるようなシーンも、一連のシークエンスとしてなら意味を持つのでしっかりと描いている、という事です。映画作家に力があれば、たとえ入れ替えの激しいアメリカドラマ業界の中でもこういう撮り方が実現できるんだなぁと感慨深いものがあります。でも、日本のDVD版だとカットされてる所たくさんあるらしいのでそこを思うと残念。

    twd1.jpg twd3.jpg

    肝心の物語の大枠としては、この作品もこれまで数々のゾンビ作品が提示したような
    ゾンビ→怖グロい→逃げる→極限状態→人間ドラマという王道の流れが確かな骨格になってはいるんだけど、かといってありふれた作品にはならなさそうな"予感"が終始します。過去のゾンビ作品達が描ききれなかった、より奥の深い人間の内面がこのドラマのこれから先の展開で溢れ出してくるかもしれないというわずかな"予感"が常にあるんです。でもそれと同時に、ゾンビ作品でそんな立派な洞察は描けないだろっていうツッコミも心の奥底でしているのも確かです。そんなアンビバレンスな感情が生まれた後に、結局はこのドラマ観続けるしかないよねっていう結論にいたるのが今までに無いこのゾンビドラマの後を引く魅力なのかなと思います。

    このドラマを観ていろいろと考え治してみると、姿形はかろうじて人間でも食欲と行動力しかない生き物がゾンビならば、それは逆説的にゾンビが持ちえない協調性とか社会性とか信頼とか人は食べちゃダメっていう人間の当たり前の知覚に凄い感謝の念が生まれてきますね。当たり前の振る舞いや規範で人間社会って健全に成り立ってたんだねって事がこの作品を観ると際立ってわかります。

    そんな当たり前が突如として崩れ去った時、あなたは発狂せずに居られますか?

    ゾンビとまではいかなくても、協調性とか社会性が全く無くなった人々で溢れかえった原宿を想像してみてください。あなたは歩けますか?なにされるかわかんなくて怖いですよね。 もしあなたがそれでも原宿を歩きたいのなら自分自身も協調性と社会性を捨てて他人を突き飛ばしながら歩くしかありません。

    その論理をこの作品に置き換えると、ゾンビの世界で自由で楽に生きて行く為には自分がゾンビになるしか方法はないんです。 もちろんこれはゾンビに食べられたいからというわけじゃなくて、恐怖だったり希望からの裏切りに対していっそ無感覚になりたいたいという感情に基づいたものです。

    この考え方ってヒミズに近いなって感じます。『終わりなき非日常』をどう生きるかっていう問題ですね。

    このドラマにはそんな非日常を現実のものとして生きて行く人々の人生が収められています。土石流のように押し寄せてくる死の象徴としてのゾンビが、そして、同時にそれは明日の我が身かもしれないという死後の生を目撃しなければならない人々の恐怖が、そこにはあります。 これほどまでの悲惨さに支配された世界で、あなただったら、何を自分の生の拠り所にしますか?
    家族?恋人?両親?友人?自分自身?
    それを追体験してみたいと思ったら、どうぞこのドラマをご覧下さい。それぞれの人々の生に対する葛藤が観客の胸に迫ってきます。これはホントです。シーズン1の最後を観てる時、ホントに横隔膜のちょっと上あたりにある「何か」がきゅるきゅる言ってました。このきゅるきゅるこそが単なる修辞表現ではない真の意味での「胸に迫ってくる」っていう事なんだなと実感しました。このドラマ凄いっすよ。

    余談

    最近コミック版風の谷のナウシカを読んでニヒリズムな考え方がマイブームになっています。

    画像は世界の各都市でゾンビになって遊んでる人々
    twd-Athens.jpg twd-Buenos-Aires.jpg twd-London.jpg twd-Johannesburg.jpg twd-HONG_KONG.jpg

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    しろくろShow said:

    ウォーカーの如く

    のそーっとお邪魔しに来ました。どうかアタマだけは打ち抜かないでください(@@;)

    それはともかく、おそらく第一話に出てきた黒人親子などはこのドラマの色を考えると2度と登場しないような気もしますね。。。

    ひさしぶりに先が読めないおもしろさを感じるドラマでもあるので「頼むからちゃんと最後は纏めてくれ!」って今は思ってます(^_^;)
    ぷっつん said:

    Re:

    海外ドラマで色んな伏線があっても回収されないのにはもう慣れました笑

    纏まるかどうかは移り気の激しいアメリカ人視聴者次第ですね

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