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    宇宙人ポール /本当のエイリアンは....!?

    笑える洋画

    entry_img_205.jpg

    基本情報
    出演
    サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ブライス・ダナー、ジョン・キャロル・リンチ、シガニー・ウィーバー、セス・ローゲン
    監督
    グレッグ・モットーラ
    脚本
    サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
    公開
    2011年
    あらすじ
    「未知との遭遇」「E.T.」など名作SFへのオマージュを散りばめながら、陽気な宇宙人のポールと冴えない青年コンビの珍道中を描くコメディ。SFオタクのイギリス人青年クライブとグレアムは、全米最大のコミックイベント、コミコンと米中西部のUFOスポットをめぐる旅を楽しんでいた。その途中、ネバダ州のエリア51を通りかかった2人は、ポールと名乗る本物の宇宙人と遭遇。ポールを故郷に帰すため奮闘することになる。

    予告編を見る

    感想

    コラムニストの町山智浩さんが2011年のNo.1に選んだ映画『宇宙人ポール』
    僕はわかっていました。こういう前評判の良い作品ほど期待し過ぎてはいけない事を!

    期待値と現実との差の大小が作品の評価を狂わせてきた経験をいくつもしてきたからです。

    この作品もきっと例外ではないはずだ、そう直感したので過度の期待を拭い去って鑑賞しました。
    そして、結果的に年明け劇場鑑賞の初大笑いをさせていただきました!

    宇宙人と逃避行するという設定が面白いのは当然ですが、それだけでなくオタクイギリス人とイケイケ宇宙人の掛け合いが所々で笑わせてくれました。この映画では常に笑の法則『緊張の緩和』が働いていて割りと日本的な笑いに近いような?気がします。
    誰が観ても楽しめるので是非ご覧ください!

    以下にアホみたいに真面目にエイリアン・ポールについて考えた事を書きます。ネタバレしているので注意して下さい。

    この映画を観て思った事はエイリアンって誰だったのだろうということです。もちろんそれはポールに他ならないのですが、真の意味でのエイリアンって誰なんだろうという疑問がわきました。
    そして、結論から言うと人間が真の意味でのエイリアンなのではないかという風に思い至りました。笑

    Alienとおそらく同じ語源であろうAlienationという単語には「疎外」と「狂気」という意味があります。 人間は狂気を理性と区別し、理性によって理解できない「狂気」すなわち狂人を隔離し、抑圧して文字通り「疎外」しました。

    だいたいの宇宙人映画では地球に来た宇宙人達は隔離されます。ポールも例外なく隔離されていたのですが、この映画でのポイントは狂気として疎外されていた宇宙人ポールとの密すぎるコミュニケーションの先に生まれる人間達の変化です。

    paul_1_large.jpg

    その変化の中で最も興味深いのは敬虔過ぎるキリスト教信者のルースの変化です。 信仰が悪ではないにしても、少なくとも序盤のルースは神以外の存在や概念について頑なに理解しようとしませんでした。それが閉鎖的な彼女の内面の根本的な原因にもなっていたのです。そんな彼女にとってはポールは聖書の教えから逸脱した狂気の塊であったに違いありません。

    しかし、ポールの人外の能力や彼の宇宙人的魅力に触れる事で、揺らぐことの無いと思われた信仰から最終的には脱皮する事が出来ました。 エイリアンのポールにはイケイケでありながらどこか達観した人間性もあり、なにより人智を超えた能力がありました。まさにこの人物像は彼女が信じてやまなかった'神'に近い存在だったのかもしれません。

    では神とはどういうものかと云えば、フォイエルバッハの宗教論によると、神とは人間の良き本質をできるだけ多くとり出して客体化したものであり、その分だけ人間は内容の貧しいものになる、との事です。

    まさしくポールと出会ったばかりのルースは"神だけが絶対だ"と信じるあまり貧弱な考え方でしかポールを判断出来ませんでした。 しかし、ポールの能力を垣間見た瞬間に彼女はポールを疎外すべきエイリアンとしてではなく、敬って自分が目指すべき最高峰の人間、すなわち神として認識したのではないでしょうか? そうだとすれば、ポールは人間の良き本質をたくさん持っている存在(ルースにとっては神)だということになります。

    paul_2_large.jpg

    じゃあ、そんな最強人間(神様)ポールにとってみれば、頑なな信仰によって宇宙や生命の真実を解ろうとしない人間は狂気だし、コミコンに来るために世界中から人が集まってくるのも狂気だし、ポールを見て気絶したり、おしっこ漏らすのも狂気に違いありません。

    つまり、宇宙人ポールは狂気として疎外されるという意味での「エイリアン」では全く無く、むしろ狂気だから疎外されるべきエイリアンなのは普通の人間の方なのではないかというのがこの映画に隠されたトンデモメッセージなのではないでしょうか?笑

    余談

    Alienationの「狂気」と「疎外」の話やフォイエルバッハの宗教論の話は「術語集」-気になる言葉-という本からの受け売りでございます。
    哲学者の中村雄二郎氏が現代語の意味を教えてくれるホントに難しい本です。凄く難しいので、寝る前に読むと快眠にいざなってくれます。

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    しげちゃん said:

    No title

    E.T.は大好きでしたが、これも面白そうですね。
    ぜひ観たいです。
    ぷっつん said:

    Re:

    E.Tのオマージュとはうたいつつも、全くE.Tではない作品です!
    むしろE.Tが世界中の人に与えた宇宙人の印象を面白おかしく利用した下品な映画とも言えます笑
    こでんまる said:

    No title

    ぷっつんさんの感想は奥が深いです!
    早速TSUTAYAで借りて見てみます!
    術語集も面白そう。
    こでんまる
    ぷっつん said:

    Re:

    ありがとうございます。
    無理やり奥にねじ込んでます笑

    あとこの映画はまだ公開中なので、DVDになるのは3月頃だと思いますよ

    術語集 ハマる人はたぶんハマります。


    kitaco said:

    No title

    Alienation・・・知りませんでした!
    そういう派生する意味があったのですね。
    ぷっつんさんの視点、新鮮で興味深いです。
    ますます観るのが楽しみになりました♪
    ぷっつん said:

    Re:

    Kitacoさんはきっと気に入るはずです!

    でも、あくまでフラットな気持ちで観てこそです。
    ポールは芸人ではなく宇宙人なので笑
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