えんためのぼやき

12人の怒れる男 ~評決の行方~ 

考えさせられる洋画

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基本情報
出演
ジャック・レモン, ジョージ・C・スコット, エドワード・ジェームズ・オルモス
監督
ウィリアム・フリードキン
テレビ公開
1997年(アメリカ)
あらすじ
強力な目撃証言、証拠、動機が揃った第一級殺人事件。 父親殺しの罪に問われる少年の有罪=死刑は明白に思われた。しかし12人の陪審員の内、一人の男が無罪を訴えた!真夏の熱く狭い陪審員室、互いに名も知らぬ男たちは怒り、ぶつかり合い、虚飾をはぎとられ、、、、激論の内にそれぞれの人間性がむき出しにされて行く!
感想

有名なクラシック映画「12人の怒れる男たち」のドラマリメイク版を観ました。

悲しい事にオリジナルはまだ観ていないのにリメイク版を観てしまいました。

オリジナルは今度ぜったい観ます!


この作品を観てアメリカと言う国に改めて興味を持ちましたね。アメリカを表す時には必ずといって言われる言葉は「多様性」です。この作品では人種、職業、地位、年齢が違う人々が集い陪審員となり、法に基づき、殺人犯が有罪か無罪かをジャッジします。

ちなみに、アメリカの陪審制度は犯罪の事実認定のみを行います。すなわち陪審員は被告人が有罪か無罪かどうかを判定し、量刑や法解釈は裁判官が行います。


この作品を見て、議論を尽くす事の大事さ、正しい判断の難しさ、曖昧でいる事のラクさ、など色んな事に改めて気づかされました。

議論によって人は自分の理性と初めて対面出来るようになるし、自分がいかにこれまでの経験や境遇によって価値観を形成され、あるいは捻じ曲げられてきたかを直視できるようになります。

なぜなら、様々なバックグラウンドの人と一つのテーマについて是か非かを問う為には、自分が抱く偏見や感情から一歩引いて、客観的な言葉と説明が必要だからです。その客観的な説明に職業や人種の違いのような主観的な偏見を持ちだしても、何の説得力もありません。自分の言葉に説得力が全く無いとわかった時に自分の偏見や価値観の卑小さに初めて気づくものです。そういった偏見を削ぎ落していくと現れてくるのが、人間の理性なのではないかなと思います。


かといって自分と異なる価値観と出会わなければ、議論の重要さにも気づくことも、自分自身の理性を推し量ることも出来ないわけです。その意味では多様性がありすぎるほどのアメリカという国が、様々な問題は多々ありますが、未だに世界の発展と変化の中心であることの理由は良くわかる気がします。


そして、そういった多様性を日本の中で日常的に経験出来る場って決して多くは無いので、若干うらやましく思いました。


また自分が人を裁く側になった時の事を考えると他人事ではいられません。

もし自分が裁判員に選出された時、一体どういう感情で被告人をジャッジしているのだろうか?

もし自分の考えが少数派になった時、自分の主張を上手く伝える事は出来るだろうか?

もし自分が死刑を下すかどうかの決断を迫られた時、どういった迷いが生じるのだろうか?


このときに下す決断によって、自分の人間性が自分によってジャッジされる事になるのかもしれませんね。


あと、この作品の中の12人は「こういう人ってたまにいるよな~」っていう人ばかりでとても面白かったですね。

何かと横やりばかり入れてくる人、

他人の話は聞かずに自分の考えしか答えが無いと思っている人、

意見がコロコロ変わる人、

ひねくれすぎて救いようがない人、


でも、こういう人がいるからこそ議論に無関心でいられなくなるんです。だから議論が白熱し、一部での連帯も生まれ、全員がコミットするようになります。

ただ、この作品では救いようがない人をイスラム教系の黒人が演じていたので、人種差別うんぬん言われたんじゃないかな~と思います。

それでもこの作品は良作です。会議室でしか繰り広げられていないのにもかかわらず、全く目を離させないスリルがたまりません。法廷映画の凄みが詰まってます!

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kitaco said:

初春

無事の年越しと初春のお慶び申し上げます♪

この作品は、日本に陪審制が導入される前に観まして
アメリカは大変だなと思ったものでした(笑)
一人一人のキャラクター付けが素晴らしい傑作ですよね。
監督、フリードキンだったのですね!すっかり忘れてましたっ

ぷっつんさん、リンク貼らせていただいてもよいでしょうか?
ぷっつん said:

明けましておめでとうございます

アメリカっていろいろ面白いですよね笑

是非リンクお願いします。
こちらからも貼らせていただきます!
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