えんためのぼやき

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    わたしを離さないで / Never Let Me Go

    悲しくなる洋画

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    基本情報
    出演
    キャリー・マリガン, アンドリュー・ガーフィールド, キーラ・ナイトレイ, シャーロット・ランプリング
    監督
    マーク・ロマネク
    原作
    カズオ・イシグロ
    公開
    2010年
    あらすじ
    外界から隔絶した寄宿学校ヘールシャムは、他人に臓器を“提供”するために生まれてきた〈特別な存在〉を育てる施設。キャシー、ルース、トミーは、そこで小さい頃から一緒に過ごしてきた。しかしルースとトミーが恋仲になったことから、トミーに想いを寄せていたキャシーは二人のもとを離れ、3人の絆は壊れてしまう。やがて、彼らに逃れようのない過酷な運命が近づく。ルースの“提供”が始まる頃、3人は思わぬ再会を果たすが……。

    予告編を見る

    感想

    心に釈然としない気持ちを否応なく残す映画でした。

    クローン技術、長寿社会、格差社会、これらの問題が勝手に歩き出した先を描いたのがこの映画の世界なのでしょうが、あまりにも釈然としない。この作品世界の住人には明らかに何か欠如しているものがある。

    まず主人公たちは人間ではなく臓器提供者として生まれ、終了していく「生」の運命を何故受け入れられるのか?

    そして、そのシステムを生み出したオリジナルの人間たちは何故そうも冷酷でいられるのか?


    おかしい

    この作品の世界には人間が生まれながらに持っているはずの道徳心が欠如している。

    しかし、この作品を駄作とは思いません。

    そういった欠如のある社会こそがこの作品の最も奇異な設定であり、それがSFたらしめていると思うからです。


    古代人の社会、あるいは動物界では、他の「生」を補完するだけの「個体」は存在していたと思います。しかし、人間は社会の発展と共に「生」に価値を見出し、さらには人間の観念的なものに価値を見出してきました。だから「生」の価値に序列を付け、ないがしろにしているこの作品の世界は誰が見ても「おかしい」と感じるはずです。

    オリジナルの人間がより長く充実した「生」を送るために、取るに足らないクローンの「生」を利用しようという論理は実現されえないだろ!と多くの人が感じる事でしょう。

    しかし、そこはSFの醍醐味としてなんとか処理できました。


    それよりも映画を通してその悲哀を見せるクローンの若者たちの姿に、虚無を覚えます。 可哀そうだとか、不憫だとかいう、見下した感情ではなく、仮にこういったような状況の人に出会った時に何も声をかけてあげられずに流れるであろう沈黙の時間を体験しているかのような虚無を感じます。


    時に運命や苦境に従う事の方が勇気と忍耐を必要するならば、主人公たちはどんな人間よりも高尚に生きたと言えるのかもしれません。


    余談

    物語上重要なエピソードでのキーワードである「possible」が「もしか」という日本語訳だったのが、上手く解釈出来ない。字幕翻訳者はあの有名な戸田奈津子さん。センスがあふれ過ぎて凡人にはわからない表現に至ったのか。

    a0107674_12353366.jpg
    主人公のキャリーマリガンがトリンドル玲奈に似ていて、少し集中力を欠きました。
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    momorex said:

    こんばんは

    お元気ですか?momorexです。

    さっき、この作品の記事をアップして、ネットをうろついていたら、ぷっつんさんの記事が。。
    この作品、タイトルから勝手に若者の三角関係ものだと思ってたら、えらい目にあいました。
    (最近よくえらい目にあいます)
    ぷっつんさんの仰るとおり、「ぅわぁー」「気分わるっ」「イヤな感じ」「どっちが人なんだ」
    こんな感想です。
    でも、時代をさかのぼっての過去のSFという設定には感心しました。
    あの、ピッと機械に通す腕時計みたいなのは、当時の技術でもうあったのでしょうか。

    この原作者の「日の名残り」も好きな映画です。
    ぷっつん said:

    momorexさん

    元気いっぱいです。

    確かにこの映画はノスタルジックな映像の割に非現実的な設定なのでえらい目にあいますね笑
    今思い出してみても異質な空気感のある映画だったなぁーと感じます。
    ピッと機械に通す腕時計みたいなのが一体どこのシーンで出てきたのか、もはや覚えていないのですが、クローン作っちゃうぐらいですから、あったんじゃないでしょうか。

    「日の名残り」今度観てみます!
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