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    スマートウォーター時代

    ニュース

    クーリエジャポンでも大きく取り上げられていたのがスマートウォーターの事について。
    「20世紀の戦争が石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀は水をめぐる争いの世紀になるだろう」
    1995年、当時世界銀行の副総裁であったイスマル・セラゲルディン氏がこう言ったそうです。

    人口増加や温暖化による渇水・洪水などの影響で将来的に[水]が貴重品になることは間違いありません。
    仮に日本で水道代が高くなったらどうなるでしょう?
    一般家庭は勿論のこと、水を商品として扱う企業は非常に苦しい状況になるでしょう。

    世界に目を転じれば、国際河川での紛争の火種となったり、水質汚染で飲み水として利用できなくなったり、農作物が取れなくなったり、工場が稼働しなくなったりと、
    水が巻き起こす問題は社会的でもあり、産業的でもあるのです。

    水に対する意識を変えなければなりません。

    問題は考えている以上に複雑です。
    しかし、その分さまざまな取り組みの余地があることもわかりました。
    スマートに水を管理する、スマートウォーターの時代が来ます。
    1. そもそも水不足はどこから来るのか?

    水不足は一般に農業用水の不足を意味します。各国では水使用量の3分の2以上を農業用水が占めているのです。
    日本も例外ではありません。
    (参考)日本の水使用比率
    農業用水水道用水 工業用水
    65.7%18.9%15.4%

    日本においても水使用量の65%が農業用水なのです。
    世界的に見れば、今後の途上国での人口増加・生活の向上によって、食糧需要が増加します。
    それに伴って世界の水使用量は少なくとも50%増加するといわれています。
    水の総量は一定なので、それを使う人間が増えれば増えるほど水不足は深刻になるというわけです。

    2. 水の使われ方

    農業用水はイメージしやすいと思います。スプリンクラーで大量に使っている映像が思い出されます。
    では、工業用水って何なのでしょう?
    例えば、工業用水は機械を作る工場などで製品の洗浄に使ったりします。
    羊毛工場では毛に付着する特殊な油を落とす為に大量の水を使用します。
    飲み水ではないので工業用水は原則として殺菌などの水処理を行いませんが、
    半導体などの精密機械を洗浄する際は、飲水よりも綺麗で不純物の無い純水が使われることがあります。
    身近なところで言うと、コカコーラを1Lつくるのに平均6.24Lの水が使用されます。
    コカコーラ グローバルな水への取り組み
    工業用水(経済産業省)

    3. 日本は大丈夫なの?

    世界が水不足になったとしても、日本はそんなに影響を受けないよね!
    と思いがちですがそれは大きな間違いです。先ほどから言っているように、水不足は食糧不足です。
    食糧自給率の低い日本では、多くの食料品を輸入に頼っているという事実はもう周知のとおりです。
    食糧は水が無ければ生産されません。それはつまり、日本は多くの水資源を輸入しているという事なのです。

    それは環境保護論者の詭弁だ!という話はやめてください笑
    例えば、小麦1キロを収穫するためには、約1トンの水を使います。ということは牛丼の並盛り1杯には、約2トンも必要らしいのです。
    このように輸入している作物を国内で育てたとして、それにかかる水を算出すると、
    日本は水の輸入が世界最大になるそうなのです。
    水不足は否応なく日本に悪影響を及ぼします。
    日本の「水輸入」は世界最大

    4. 対策はあるのか?

    水資源の開発・管理運用するために考えられる対策としては、aダム開発、b節水、c再利用、などでしょう。

    a,日本では現在ダム開発出来る土地は減少し、さらに地域住民との話し合いや環境問題も絡んで来るので、もはやこれは現実的ではありません。

    b,節水といえば個人レベルのものから、国、企業レベルのものまであります。
    クーリエジャポンで紹介されていたのは、IBMの取組でした。
    IBMは水の総量が不変なら、しっかりとデータ化し、管理すれば、無駄が省ける!という理念で
    ウォーターマネジメントを推進しています。これがスマートウォーターの内容なわけです。

    河川などの水源から工場などの水利用施設までの水の流れをデータ化し、一括で管理することで、
    どこに水がどれだけ使われているのか、無駄はないか、漏水はないか、水道管は交換すべきか、
    などがより効率的にわかるようになります。

    IBMは工業用、農業用、飲料用さまざまなところでの管理システムの構築を目指しているそうです。
    工場で使う洗浄用の水の効率的な管理、水の出どころである河川の観察と管理、数ある水資源管理機関の連携などです。
    その範囲はまさに川下から川上までの多岐にわたります。さすがIBM
    Smarter Planet 「スマート」な水資源管理 第1回


    c,再利用といえば海水の淡水化、下水の再利用があります。
    海水の淡水化に関しては日本の高い技術力が役立っているようです。
    伊藤忠 サウジアラビアで海水淡水化プラントのリハビリ工事を受注(2011/04/06)

    下水の再利用とは、工場排水などを浄水し、トイレの水に変えるといったことですが、
    水の安定供給に不安を抱えているシンガポールでは下水を利用可能な水に変える「ニューウォーター計画」が進行しています。
    現在は処理した大半が工業用水として利用されていますが、飲料水にも数パーセントの割合で含まれており、今後その割合を増やしていくそうです。シンガポールに行って水を飲むのがちょっとためらわれる情報です。

    5. 水ビジネスとは

    世界で水ビジネスが熱いといわれていますが、とても多岐にわたっています。
    例えば、
    • 上水事業(取水施設の技術向上で水の供給量を増やす)
    • 造水事業(先ほど言った海水の淡水化など)
    • 工業用水の管理化、純水化、循環利用
    • 下水の再利用
    • 水を使わない作物への転換・品種改良


    などです。


    日本で水ビジネスといえば浄水技術、海水淡水化技術を柱にした水プラント事業です。
    しかし、これからはIBMが提唱するウォーターマネジメントが存在感を増してくると思います。
    今後、水不足が訪れることは間違いありません。
    その時になって初めて「水」がリスクになることを知っては遅いわけです。

    水に気を配っていることが株主の最大の関心事になる日が近く来るかもしれません。
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