えんためのぼやき


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紀子の食卓

考えさせられる邦画

紀子 ゆか
基本情報
出演
吹石一恵, つぐみ, 吉高由里子, 光石研
監督・脚本
園子温
公開
2006年
概要
"一家団欒"という日常的風景に潜むウソを暴き、家族という虚構を演じる家族を通して、既に崩壊している現代家族の姿を浮き彫りにした衝撃の"ホームドラマ"。大きな物議を醸し出した02年の『自殺サークル』で描いた"ネット自殺"の真相に迫る作品ともなっており、カルロヴィヴァリ国際映画祭特別表彰など、海外の映画祭でも大きな賞賛を浴びた。紀子役を見事に演じ切り、女優として新境地を開いた吹石一恵は、プチョン国際ファンタスティック映画祭で最優秀女優賞を受賞。映画初出演で妹・ユカ役を演じた吉高由里子のフレッシュで個性的な魅力、クミコ役を演じたつぐみの怖いまでの存在感、父・徹三役を演じた日本映画界の名バイプレヤー・光石研の鬼気迫る演技が作品に圧倒的な厚みを与えている。

予告編を見る

感想

この映画好きです。
愛のむきだし」の園子温監督の2006年の映画ですが、「愛のむきだし」より個人的には面白いなと思いました。

観ようと思ったきっかけは、渋谷の東急東横店にでかでかとドラマ「美丘」の広告があり、吉高由里子の顔アップを毎日のように見て、「美丘には吉高由里子の良さが出ていない!!」と心の中で叫んでいるうちに、
蛇にピアス」の吉高由里子が今更になってすごいなと走馬灯のように思うようになり、蛇にピアスをもう一度観ようかと思ったのですが、ARATAのサディストぶりは思い出すだけでブルブルしてしまうので、代わりに何かほかの作品をと思い、この映画に出会いました。

これがあって今の吉高由里子がいるのかわかり納得です。

映画の最後では父、紀子、ユカがそれぞれ別々の決断を下し、自分の新たな役割を認識します。
幸せな家族には一家団欒があり、笑顔があり、会話がある。そういう幸せな家族の輪郭ばかり追い求めて、気がつけば見せかけだけの家族が出来上がった。そんなものは少しの衝撃でいともたやすく崩壊する。

家出した紀子はレンタル家族の仕事を通して、虚構の砂漠を歩き、その中で自分の役割を見出そうとする。
ユカもまた紀子を追うように家出をしてレンタル家族の仕事を始める。
父は家族の再生を求め娘達を探し求める。

三人がレンタル家族として食卓を囲むとき、虚構と現実がぶつかりあい、三人はそれぞれが新たな出発を誓う。

紀子は紀子として現実に生きることを誓い。
ユカは名づけようのない新たな自分に生まれ変わる。
父はまたゼロから家族を作り上げることを誓う。

生きることとは役割を演じること、「あなたはあなたの関係者ですか?」
あなたはあなたという役割を演じきれているのですか?

世界にはシャンパンを注ぐグラスが必要なように、それぞれが役割を演じなければならない。
与えられた役割を全うすること、それがたとえ殺人鬼に殺されることでも。

役割からはみ出た人間は、地球から重力を奪われたように円(サークル)の外にはじかれ、
ふわふわと虚構の砂漠を泳がなければならない。

しかし、宇宙に出てはじめて「地球は丸かった」と認識できるように、虚構の世界からしか現実の輪郭は見えないのかもしれない。そのことを体現していたのがこの映画でいう自殺サークルなのだろうか?

考えれば考えるほどズブズブとこの映画の中にめり込んでいく感覚は他の人にとってみたら、不快なのかもしれません。でも自分はこの感覚が好きです。

園監督にハマった。
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蛇にピアス

怖くなる邦画

蛇にピアス [DVD]
蛇にピアス [DVD]
posted with amazlet at 10.04.28
アミューズソフトエンタテインメント (2009-01-23)



出演: 吉高由里子, 高良健吾, ARATA, あびる優, ソニン
監督: 蜷川幸雄

蛇の舌、顔中のピアス、そして背中に龍の刺青を入れた男・アマ(高良健吾)と出会い、付き合うようになった19歳のルイ(吉高由里子)。だが一方で、ルイは彼の紹介で出会ったサディスト彫り師・シバ(ARATA)とも関係を持ち始める。自らの舌にピアスをあけ、背中に龍と麒麟の刺青を彫り、突き動かされるように身体改造にひた走るルイ。そして2人の男の、2種の愛を受け、痛みと快楽に身を委ねていくが、ある日アマの起こした事件がきっかけで、3人の運命は思いもよらぬ結末を迎える・・・。

現実味のない世の中で、何かを探し求めた、人生の断片。
あの頃、「痛み」だけが、私に生きている実感を与えてくれたんだ。

孤独、不安、虚無感、なにかで埋め合わせなければ、忘れなければ
アマとシバは孤独を埋めてくれるし、不安を忘れさせてくれる。

アマの龍とシバの麒麟が背中にいつもいるから大丈夫。
一生裏切られないし、裏切れない。

映画や小説の中だけのフィクションとは思えないズドーンという衝撃のある映画でした。そう、笑うサラリーマンに指をさされた時のような、、、違うか




現実に痛みを感じることで生を感じることができるという
人はいるし、
薬におぼれる人も似たようなことなのかもしれない。
夜回り先生の話なんてもっと悲惨だし

印象的なセリフは、
ルイ「シバさんが神様だったら、どんな人間つくりますか」
シバ「馬鹿な人間をつくる、ニワトリみたいに馬鹿な奴、神の存在なんて気がつくことのないようにね」
シバはなんてサディストなんだ。しかし、真のサディストは感情や理性や知性を持たされ、生かされている私達現代人をつくった現在の神なのかもしれない。

ARATA 吉高由里子 高良健吾

あともう一つ気になったセリフは
「私の中に"川"ができたの」
「ゼロゼロゲージに拡張したら、川の流れはもっと激しくなるのだろうか」
何かを埋め合わせるために舌に穴をあけたはずなのに、水を飲むとその穴から水が漏れ首筋をつたい川のようになるになる。
何かを満たすためだったはずの穴だったのに、それがもとでどんどんと水が漏れていく。

痛みによって、穴をあける事によって自分の孤独の埋め合わせや生の実感を得たいという生理的欲求、しかし、穴から漏れて行く水の物理的特性を見るたびに感じる自分の欲求と実世界との矛盾。

穴をあけたことに、自分のやっていることに意味はあるの?という無意識の叫びが聞こえて来ます。


スプリットタン

映画の始まりと終わりのシーンは渋谷の雑踏の中でした。
自分も毎日歩いています。
いろんな感情が交錯しているようなところです。
まさに感情のスクランブル交差点

ルイが交差点の真ん中でうずくまる気持ちわからないでもないですね
同じ空間を数えきれないほどの人が共有しているのに感じる孤独。
あそこでは誰もが他人に対して無感覚です。
そんな渋谷の雑踏の非人間的な側面に心を切り裂かれる人も居れば、休息を求める人も居ます。矛盾と混沌の空間です。

原作読んでないけど、蜷川さんの舞台見たことないけど、
この原作にして最高の映画になったと思います。
 
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